九州大工塾

11月の九州大工塾 ―第1回―

1)日程

19日(土)

15:00〜16:00

16:10〜17:10

17:20〜18:20

大工塾と杢人の会の経緯:丹呉明恭
大工塾の考え方と講義方針
木構造では何を問題とするのか:山辺豊彦
構造家の視点から見た山崎邸
渡り腮構法はどのようにできたか:丹呉明恭・山辺豊彦
懇親会

20日(日)

9:00〜10:30
10:40〜12:10
13:00〜14:00

構造システム論(1)基本編:山辺豊彦
構造システム論(2)応用編:山辺豊彦
山崎邸の設計・施工について:池上算規・丹呉明恭


講義風景

2)講義内容

1.大工塾と杢人の会の経緯・大工塾の考え方と講義方針:丹呉明恭

1998 年から大工塾が始まり、2007 年に大工塾の卒業生が集まって「杢人の会」が発足しました。2010 年からは新たに木造設計塾を開始しました。大工塾の開始から現在までの経緯は、造り手から木造住宅を考え、木に従う木造住宅のつくり方を追い求める動きです。その経緯や大工塾での講義方針の解説から、九州大工塾で求めることを考えてみます。

2.木構造では何を考えるのか・構造家の視点から見た山崎邸:山辺豊彦

山崎邸は、渡り腮構法で建てられた住宅です。この住宅を題材にして、木構造はどのようなことを考えてゆくことなのか、山辺さんに構造家の視点で問題点を浮き彫りにしてもらいます。

3.渡り腮構法はどのようにできたか:丹呉明恭・山辺豊彦

丹呉+山辺の木構造の勉強会は1992 年から始まりました。1995 年の阪神・淡路大震災をきっかけにして、手作りの実験装置で実大の壁の試験を繰り返しながら、伝統型の木造住宅の構造技術を解析してきました。渡り腮構法はその結果として成立したものですが、その間の経緯を題材に、木造技術と造り手のあり方を考えます。

4.構造システム論(1)基礎編:山辺豊彦

木構造の基本的な知識について解説します。

5.構造システム論(2)応用編:山辺豊彦

木構造の基礎知識をどのように応用してゆくのか、考えます。

6.山崎邸の設計と施工について:池上算規・丹呉明恭

山崎邸の設計と施工の経緯について、建主の山崎さんにも加わってもらって展開します。


3)講師紹介

■山辺豊彦さん
1946年石川県生まれ 山辺構造設計事務所所長
1993年から丹呉明恭建築設計事務所と木構造の勉強会を行って、伝統型の木構造の力学的解析に取り組む。
・住宅建築「木構造の標準仕様づくり」1998年5月号〜2000年1月号(丹呉明恭建築設計事務所との共同連載)
・建築知識「ゼロから学ぶ『山辺の木構造』集中講座」2002年9月号〜12月号
・「渡り腮構法の住宅のつくり方」(丹呉明恭との共同執筆)建築技術

■丹呉明恭さん
1947年東京生まれ 丹呉明恭建築設計事務所所長
1989年から秋田杉の産直システム「モクネット」に取り組む。
1993年から山辺さんと伝統型木構造の解析と実践に取り組む。
・「建築家山へ林業家街へ」(和田善行さんとの共著)1998年全国林業改良普及協会
・住宅建築【保存版】「伝統構法を検証する 徹底解析!! 渡り腮構法1〜3」2003年10月号〜2004年2月号(山辺豊彦構造設計事務所との共同執筆)
・「渡り腮構法の住宅のつくり方」(山辺豊彦との共同執筆)建築技術

■池上算規さん
1965年長崎県生まれ
1995年より建前学校に参加
1998年大工塾参加、独立
2007年杢人の会の設立に参加
・丹呉明恭建築設計事務所と共同で住宅造りを継続する。
・長崎の木を使用した住宅づくりを展開する。


4)会場

山崎邸(ようこそ 風の家へ!
住所:長崎県大村市東大村1 丁目2693-50


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